センター長より
三陸復興観光コンシェルジェセンター
センター長・阿部寛行
当センターでは、一人でも多くの人に来る災害で命を守ってもらうため、全国の若者に災害に備える(備災の)意識を持ってもらいたいという想いで、様々なプログラムを実施しております。またメディアでは東日本大震災から〇年の節目、震災復興、と報道されていますが、インフラなどの物質的な復興だけでなく、心の復興を目指し、誰もがお互い様の精神で過ごすことのできる共生社会を目指しています。
これまでの時間は順風満帆とは決して言えない、満身創痍の日々でもありました。
己の心身を支えていただいたのは、全国から来ていただいた同志や仲間でもあるボランティアの皆さんであることは、言うまでもありません。そして、いつも本気で向き合ってくれた、三陸の人々や、バレーボールの仲間でした。
これからも、一人ひとりとのご縁を大事にし、しっかりと自分らしく、自分に恥じぬ、「真実一路」わが命の使い道を果たしたいと、心に期しております。
日常をうばった大地震
2011年3月11日、東日本大震災発災により被災。
わが身は高校生時代に宮城県沖地震により被災し大丈夫だと云える大人を目指して人生を歩んでまいりました。
1000年に1度の未曾有の大災害と言われる東日本大震災の最前線現場では、三十三年の人生で培った被災地志縁として3月20日に「東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城」を設立し、宮城県沿岸部38か所にて活動をしていました。
支援から“志縁”へ
2012年からは仮設住宅を中心に「緊急支援から復興"志縁"」に切り替え、「子どもの居場所づくり」、「お互いさまの地域行事・催事の再興」などのボランティア活動、また「小泉自然楽校」を創設しました。
4年の間で全国から来た2万5千人の子どもたちやボランティアの皆さんに、東日本大震災最前線で生きた教材を学んでいただきました。
大きな被害を受けた本吉町とともに
2013年には、震災後に本吉町の皆さんと取り組んでいた交流人口増加について、本格的に環境省の委託を受け、日本初の民間有志による「本吉復興エコツーリズム推進協議会」を設置しました。
多くの「学び」と「地域間交流」を世界的、全国的な視点から推進し、『本吉読本』『本吉減災マップ』『もとよし散策物語』と、本吉町にしかない魅力を、存分に伝えていけるような冊子を作成することができました。
「見ておきたいだけで三陸の被災地に行ってもいいのですか?」
この問いに、当センターは「ぜひどうぞ」とお答えします。
すべての想いやその時にしかできない思い出を形にできるよう、おすすめの観光名所、地域イベント、語り部コース案内等をさせていただいております。